参院補選 3候補が第一声:中日新聞しずおかWeb
参院補選 3候補が第一声:中日新聞しずおかWeb
七日に告示された参院静岡選挙区補欠選挙は、いずれも新人で、自民の前御殿場市長若林洋平さん=公明推薦=、無所属の前県議山崎真之輔さん=立憲民主、国民民主推薦=、共産の党県常任委員の鈴木千佳さんによる三つどもえの戦いとなった。衆院選の前哨戦との位置付けで、第一声では新型コロナウイルス対策や安倍・菅政権の評価などを巡り、初日から舌戦となった。=上から届け出順 (塚田真裕、中川紘希、牧野新)
◆若林洋平さん(49歳)自新 「六次産業は静岡の夢」
コロナ対策で御殿場市では補償付きの休業要請をした。抗体カクテル療法は七月末から行っている。大事なことは準備とスピードと決断と実行。最後は覚悟だ。身近で声を聴き、現実を見ながら現場主義でやっていくことが大事だと思い十二年間やってきた。この経験を生かす場を下さい。
御殿場市長になった時、出生率は1・61。そこから五年で1・75まで上げた。絶対目標を達成するんだとの思いが最終的には皆さんの心を動かした。
一次産業は国の根幹。これは絶対に守る。豊かな大地を持つ静岡からしっかり立て直す。二次産業は県の力。この技術力を世界に広めていこう。三次産業は、静岡は宝の宝庫。こんな可能性があるところはない。(一〜三次の産業を融合する)六次産業は静岡の、日本の夢だ。「三十五市町の代表」。それが私のキーワード。今までの経験を全部ひっくるめて参院選に挑む。
(元)御殿場市長・県市長会副会長・富士病院事務長・大正製薬社員▽埼玉大▽御殿場市新橋 =公明推薦
◆山崎真之輔さん(40歳)無新 「魅力ある仕事つくる」
衆院選が控えており、前哨戦で私が結果を出す。この選挙は岸田文雄首相の初陣という前に、知事選で生じた(議席の)穴を埋めるためのもの。あの戦いでは県民が巨大与党に立ち向かった。その続きの戦いだ。岸田首相は安倍・菅政権の八年間を総括せず、リセットして前に進もうとしているが、おかしい。まっとうな政治をやっていく。
今こそ地方の時代をつくりたい。人口が減り富が一部に偏在しているが、コロナで静岡への移住希望者が増え、光が見え始めている。
二十代女性が東京に行くのは(地元に)魅力的な仕事がないから。クリエーティブな仕事をつくるため、産業振興や人材育成の支出を増やす。また地域で働く人、子育て世代などにお金を差し上げ、地域で消費してもらい循環につなげる。金融所得課税拡大や児童手当の拡充、育児休暇時の給与満額支給などを考える。
県eスポーツ連合顧問(元)県議・浜松JC副理事長・浜松市議▽名大▽浜松市中区領家 =立憲民主、国民民主推薦
◆鈴木千佳さん(50歳)共新 「リニア中止、浜岡廃炉」
衆院選が途中から始まるが、野党共闘で政権交代を実現したい。地方で少子高齢化が進む中、自公政権は住民サービスを削り、消費増税で格差を広げた。コロナ対策ではGo To トラベルや東京五輪開催で感染爆発と医療崩壊を招いた。
森友学園問題や桜を見る会などは説明せず、責任を取らない。岸田新首相が新しさをアピールしても、この反省なしに希望はない。
(コロナの)第五波では自宅で亡くなる方もいた。医療体制を抜本的に強化し、第六波に備える。自粛要請に苦しむ事業者に給付金、減収した国民に十万円を支給して暮らしを支える。リニア事業は見直し、中止すべきだ。浜岡原発は再稼働を許さず廃炉にする。
選択的夫婦別姓の実現や、男女の賃金格差をなくすための最低賃金の引き上げなど、誰もが自分らしく生きられる社会の土台をつくる。
党県常任委員・女性子育て部長(元)民青県委員長・県厚生連労組書記▽静岡大法経短大部▽静岡市駿河区曲金
年齢は投票日基準。末尾の▽は住所。
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